本研究の目的は、教育遊具というアイテムに対して、造形芸術的側面と科学的側面からアプローチしたものである。従来、理科教育や数学教育と美術教育は、遠くかけ離れた領域という認識が一般的であった。そこで、当初から3分野の内容を盛り込んだ教材を遊具として開発し、体験者がそれに触りながら、造形教育(デザイン)のみならず理科教育(物理)や数学教育(幾何学)の1領域が学べることを意図したものである。 本課題研究については、当初平成26年度が最終年度にあたり、これまでの研究成果をまとめた「研究成果報告書」の刊行と「研究成果広報HP」の構築を予定していたが、研究エフォートの低下により当該年度内ではデータ準備に不足が生じた。 そこで、1年間の研究延長を申請し、本年度(27年度)を関係資料の収集・整理・検討にあて、十分な準備期間をかけて本研究課題の「研究成果報告書」の編集・印刷・発行ならびに「研究成果広報HP」の設計・実装・公開を実現した。 「研究成果報告書」については、これまでの科学研究費2課題を含む助成金による研究成果を、B5判横位置・フルカラー・計32P(表紙含む)の冊子にまとめ100部作成し、関係者・関係機関等に配布した。内容は、本文は見開きを基本とし、右ページに研究成果試作品写真、左ページにタイトル等を記し、併せて開発意図、製作図を掲載した。P.27には開発目的等を、P.28には、受給した研究助成金とその研究成果(著書・論文・口頭発表・受賞)を一覧で載せている。 「研究成果広報HP」については、「研究成果報告書」で収集したデータを活用し、インフォーメーション、研究1、研究2、作品、研究者略歴、連絡先の基本6Pにまとめて掲載した。それぞれの成果物について、一連の写真の中から当該成果を選択すると別のページが開かれ、「研究成果報告書」の本文見開きページの内容が閲覧できる仕組みになっている。
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