研究課題
本年度は、これまでのPBL教育研究の成果を基に、大学院カリキュラム改革の根幹となる研究科領域共通科目『理数・生活系教育領域特論I・II』等において、教科横断的な教材開発力の育成を目的としたPBL教育を開発し実践した。また、『理数・生活系教育領域特論演習I・II』等では、現場のニーズに合わせた『教育実地研究基礎』などの現場実践型のPBL教育科目に大学院生がチューターとして参加する形態の授業などを提案・実践した。県南部遠隔地における授業実践体験活動では、新たな学校区の幼稚園・小学校・中学校において、学生による開発授業の実践を行い、9年間の成果を研究紀要としてまとめた。小中連携モデル校区における放課後学習支援および文化祭支援活動、小規模特認校区における授業観察活動を継続的に展開した。さらに、附属学校および大学隣接校区において、食教育や家庭科調理技術を向上させる授業の改善を図った。附属幼稚園では、卒園児保護者が運営する未就園児保育の会の内容の一部を、学生が企画運営する機会を設け、新たなPBL教育実践を始動させた。海外実地研究型PBL教育モデルでは、オークランド大学教育学部における学生の海外教育研修を3年間実施し、教育改革の進むニュージーランドの小中学校・高校・大学における課題解決型授業に触れた参加学生の教育意識の調査を行った。小中学校理科教育におけるICT機器を活用したPBL教材に関しては、CST事業や教員免許更新講習等において実践することで、現場教員から意見聴取を行い評価を受けた。幼児教育に関するPBL教育実践に取り組んだ学生の保育を捉える視点がどのような変容を遂げていくのかを検討した結果、3年次後期は学習者としての意識が強く、4年次後期には保育を担う実践者としての自覚が芽生えていることが明らかとなった。これらの内容は、学会審査論文、大学研究紀要等にまとめ発表している。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (18件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件)
三重大学教育学部附属教育実践総合センター紀要
巻: Vol.34 ページ: 69-74
巻: Vol.34 ページ: 19-23
理科教育学研究
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三重大学教育学部研究紀要
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金沢大学人間社会学域学校教育学類紀要
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三重大学教育学部紀要
巻: 65 ページ: 347-353
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大学教育研究-三重大学授業研究交流誌
巻: 22 ページ: 印刷中
大学教育研究―三重大学授業研究交流誌―
巻: 21 ページ: 29-33