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2014 年度 実績報告書

総合的な学習として実践する食農・味覚教育のためのプログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 23531254
研究機関京都教育大学

研究代表者

土屋 英男  京都教育大学, 教育学部, 教授 (20188577)

研究分担者 湯川 夏子  京都教育大学, 教育学部, 准教授 (40259510)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード五感の体験教育 / 授業プログラム / フランス版味覚教育 / 日本版味覚教育 / 和食(日本食) / 教育効果
研究実績の概要

26年度の研究は,前年度に実施した『プロの調理人に農業生産物を直接出荷する,いわゆる品質にこだわる農業生産者と,そうでない一般的な農業生産者に対して実施した,農産物や農業教育などに関する調査を京都市内の農業従事者を対象に行い、その結果の分析及びその結果を活かした日本版味覚教育の授業プログラムの製作,そしてそのプログラムに則った授業実践とその教育効果の分析・評価を実施した。
その結果、『こだわりの農業生産者』、一般生産者ともに「京野菜」や「地産地消」を意識した生産をしているものの、前者は後者に比べて野菜などの「旬」や「季節性」をとくに大切にした生産を行っていることが明らかとなった。
次にその結果を取り入れて日本版味覚教育プログラムを作成した。小学校中学年を対象とする全7単位時間の構成で、いずれも「総合的な学習の時間」において実践する。第1次は『五感で感じよう』を主題にした内容で、料理は味覚だけでなく視覚、触覚など他の感覚を総動員して味わうものであることを児童に理解させる。以下、第2次が『おいしさを耳で感じよう』、第3次が『直径10cmの和食の世界』、第4次が『「だし」を五感で感じよう』、第5次が『旬の野菜を五感で感じよう』、第6次が『和食を作ろう』の全6次構成であり、和食を主題材としている。
授業はこのうち第2次と3次について、小学校4年生を対象に2クラス分を実施した。その結果、『和食がより好きになった』子ども達および『和食は季節感のある料理』であることを認識する子ども達が、いずれも授業前に比べ統計的に有意に増加した。また児童の食習慣の授業効果への影響も、一部に有意な変容が認められた。
本研究で作成した授業プログラムは、子ども達の和食への意識を改変するのに、十分な教育効果を持つものと結論された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 京都市における農業生産者の栽培目標とその特徴2014

    • 著者名/発表者名
      土屋英男・杉浦弘寿
    • 雑誌名

      日本農業教育学会誌

      巻: 45(別号) ページ: 39-42

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 調理人に直接出荷する野菜生産者の栽培目標とその特徴2014

    • 著者名/発表者名
      土屋英男・杉浦弘寿
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会
    • 発表場所
      熊本大学教育学部
    • 年月日
      2014-08-23 – 2014-08-24
  • [学会発表] 中学校「技術・家庭科」における栽培と調理実習の連携授業の実践 ー連携に適した野菜の選定及び万願寺とうがらしを用いた教材の提案ー2014

    • 著者名/発表者名
      中須春南・湯川夏子・中西洋子
    • 学会等名
      日本家政教育学会
    • 発表場所
      岡山大学教育学部
    • 年月日
      2014-06-28 – 2014-06-29
  • [学会発表] 小学校における米を題材とした味覚教育の実践2014

    • 著者名/発表者名
      湯川夏子・堀マリア
    • 学会等名
      日本家政学会
    • 発表場所
      北九州国際会議場
    • 年月日
      2014-05-23 – 2014-05-25
  • [図書] 5花や芽を食べる野菜 ブロッコリー アスパラガス ミョウガ2015

    • 著者名/発表者名
      土屋英男(監修)
    • 総ページ数
      47
    • 出版者
      ポプラ社

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公開日: 2016-06-01  

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