研究課題/領域番号 |
23531259
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
毛利 猛 香川大学, 教育学部, 教授 (50219961)
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キーワード | 縦割り班 / ペア学年 / 異年齢集団 / 特別活動 / 小学校 |
研究概要 |
1、異年齢の子どもの交流や特別活動における仲間づくりに関する研究など関連文献を広く精査しつつ、異年齢集団活動の特質とその教育的意義を理論的に根拠づけるとともに、前年度に実施した香川県下の小学校における「縦割り班」活動を中心とする「異年齢集団による交流」の取り組みの現状と担当教員の意識に関する調査結果に分析を加えて、日本教育学会第71回大会(平成24年8月26日、於名古屋大学)において、個人研究発表(口頭発表)を行った。 2、上とほぼ同じ趣旨の研究成果を、「小学校における「異年齢集団による交流」に関する研究―香川県下の取り組みの調査を手がかりに-」というタイトルの論文にまとめ、香川大学教育実践総合研究第26号(15-26頁)に掲載した。 3、香川県下の小学校で実施した調査研究をもとに、調査票を見直した上で、兵庫県・中西播地域の公立小学校の特別活動主任(または担当)を対象に、「異年齢集団による交流」の取り組みの現状(異年齢集団の編成状況、活動内容と活動頻度)と担当教員の意識に関するアンケート調査を実施した。このアンケート調査の結果については、調査協力校86校(発送数154校、回収率55.8%)に対して「集計結果・速報版」を返送し、研究成果を還元した。 4、中西播地域のうち、とくに姫路市内の小学校については、全校を網羅する「異年齢集団による交流」活動マップを作成するために、追加のアンケート調査および聞き取り調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1、異年齢集団活動の特質とその教育的意義を理論的に根拠づけるための文献研究については、順調に進んでいる。 2、上の理論的な研究成果と香川県下の小学校で実施した調査研究をもとに、全国学会で発表をし、同趣旨の論文をまとめることができた。 3、兵庫県・中西播地域の公立小学校を対象とする調査を実施するととともに、とくに姫路市内の小学校については、「異年齢集団による交流」活動マップ作成のための全校調査を行うことができた。 4、1~3を総合すると「おおむね順調に進展している」と評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
1、「異年齢集団による交流」に関連する文献をさらに広く精査する。 2、兵庫県・中西播地域の公立小学校で実施した「異年齢集団による交流」の取り組みに関するアンケート調査の結果を分析する。 3、姫路市内の小学校で実施した全校調査に基づいて、「異年齢集団による交流」活動マップを作成する。 4、2および3の研究成果について、関連学会(研究会)で発表する。 5、これまでの研究成果を、最終の研究成果報告書にまとめる。
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次年度の研究費の使用計画 |
1、関連学会(研究会)での研究成果の発表、研究取材のための旅費 2、「異年齢集団による交流」に関連する文献の購入 3、研究成果報告書の印刷費
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