研究課題/領域番号 |
23531260
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
福田 正弘 長崎大学, 教育学部, 教授 (60149929)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 社会科 / シミュレーション |
研究概要 |
本研究の目的は、(1)実社会の有り様を反映して、多様な在り方が可能であることを体験的に理解できるシミュレーション教材を開発する、(2)そして、開発した教材を用いて、単一の在り方しか認めない子どもの認識を揺さぶり、子どもがその偏狭な認識を変革し発展させていく筋道を実証的に明らかにすることである。 そのため、本研究はシミュレーション教材の開発とその教材の有効性の検証という実験的実証的方法によって進めていく。教材の開発はこれまで開発されてきた既存のシミュレーション教材に学びつつ、教材化する事例の研究を踏まえ、教材の核となるシミュレーション・モデルを構築する。試作された教材は、大学生と中学校・高等学校生徒による二重の評価試験を経て、調整を加えていき、完成度を高めていく。最後に、開発した教材を使用する授業実施のためのマニュアルやワークシート等補助教材を作成し、WEB上で発信、本格的普及を図る。また、教材利用者に事前アンケートおよび事後の評価アンケートを答えて貰い、本教材の有効性を広く検証するとともに、他の分野での教材開発ニーズを探り、今後の研究の発展資料とする。 そのうち、今年度は、教材開発のための基礎準備である既存のシミュレーション教材の分析と、教材化する事例の調査研究を行い、教材化する事例のモデル化を行った。また、WEBページを立ち上げ、研究状況を公開するようにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度の当初の計画は、(1)既存のシミュレーション教材の収集、(2)教材の分析、(3)教材化する事例の選定、(4)事例の調査、(5)事例の研究、(6)モデル化であった。シミュレーション教材の収集においてさらに充実させる必要はあるものの、複数概念の鼎立を意図した教材が見当たらなかったという分析結果を得ている。また、教材化する事例の調査研究を行い、多重市場の理論モデルを得、教材化する事例のモデル化を行った。
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度の成果を基に、シミュレーション教材の開発に注力し、仮完成した教材のチューニングを行い、実践提供できるレベルにまで煮詰めていく。そのために、年度初期に開発用のPCを購入し、稼働させる。チューニングには大学生(教育学部生と経済学部生)に協力を仰ぐ。まず、開発された教材を長崎県内の中学校・高等学校2~3校で試行してもらう。生徒の意思決定結果を分析し、教材としての妥当性を最終的に判断する。次に、利用マニュアル、指導解説書等付属資料の整備し、WEBサイトに掲載し、本格運用に入る。そして、教材の最終評価と研究のまとめを行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度は、教材収集をコンピュータソフトを除く範囲で行ったが、次年度はコンピュータソフトも含め充実させ、分析をより確かなものにしたい。また、次年度は、シミュレーション教材の開発と、仮完成した教材のチューニングが主な研究内容となるため、年度初期に開発用のPCを購入し、開発環境を整える。
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