研究課題/領域番号 |
23531264
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研究機関 | 新潟青陵大学 |
研究代表者 |
岩崎 保之 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 教授 (60410247)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | キャリア教育 / 体験型キャリア教育 / 職場体験 / インターンシップ / 総合的な学習の時間 / 探究的な学習 / 体験活動 / 言語活動 |
研究概要 |
平成23年度中の実施を計画していた研究内容は、(1)文献調査、(2)教育課程の調査、(3)質問紙調査である。 「(1)文献調査」については、キャリア教育、総合的な学習の時間等に関する国内外の文献を収集し、体験型キャリア教育の実施の在り方を、授業及び学校運営の視点に基づいて理論的に検討すると共に、質問紙調査及び面接調査の設計に向けた準備を行った。 「(2)教育課程の調査」については、新潟県内の全ての中学校・中等教育学校(前期課程)・特別支援学校(中学部)を対象として、研究協力団体との協議に基づき「(3)質問紙調査」に含める形で実施した。具体的には、学校の特徴、キャリア教育・職場体験に関する全体計画・指導計画の作成状況、職場体験の実施状況(教科・領域、学年、人数、時期、時数、事業所等の職種、主たる指導担当者等)、職場体験の指導内容(事前・事中・事後指導の具体的な内容、評価の方法等)を、無記名・自記式の調査票を用いて調査した。質問紙への記入は、平成23年度中に職場体験の指導を担当した教員(各校1名)に、校長を通して依頼した。 「(3)質問紙調査」については、上記「(2)教育課程の調査」に続く形で、職場体験の単元構成や指導に当たって留意した点、成果・課題、職場体験・総合的な学習の時間に対する意識等を、4件法を用いて調査した。 質問紙調査の分析結果等は、平成24年度中に実施し、関連学会において報告する予定である。 なお、平成23年度中には、当初の研究計画に加えて、新潟県内の中学校におけるキャリア教育に関する授業を参与観察・効果分析したり、職場体験実施後の生徒の感想文(自由記述)を入手して、テキストマイニングの手法に基づき統計学的に分析したりした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度中の実施を計画していた研究内容は、(1)文献調査、(2)教育課程の調査、(3)質問紙調査である。 「(1)文献調査」については、当初の計画通りに進展した。 「(2)教育課程の調査」「(3)質問紙調査」については、質問紙を郵送・回収し、単純集計するところまで調査が進展した。しかしながら、統計学上の検定は平成24年度中の実施となったほか、当初計画していた高等学校を対象とした調査を実施するまでには至らなかった。 なお、当初の計画には予定していなかった授業の参与観察や自由記述の統計学的分析を行ったことで、平成24年度以降の研究を構想する上での大きな示唆を得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度中に実施した質問紙調査、授業の参与観察、自由記述の入手等に際して、中学校や高等学校の管理職、教員等と、個人的な信頼関係や研究上の協力関係を得ることができた。 また、キャリア教育や総合的な学習の時間に関連のあるNPOや研究団体とも交流を深め、情報を交換したり、人的ネットワークを拡充したりすることができた。 今後は、高等学校を対象とした質問紙調査に加えて、授業の参与観察、管理職や教員を対象とした面接調査、生徒の自由記述調査等を予定している。この研究を実現するためには、学校関係者との個人的な信頼関係や研究上の協力関係を構築することが不可欠である。 引き続き、前述した個人・団体等との交流を深化・拡充し、本研究を推進するための研究基盤とする。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年中では、(1)物品費、(2)旅費、(3)謝金等、(4)その他の支出を予定している。 「(1)物品費」については、授業の参与観察に必要なVTR機器や、面接調査に必要なICレコーダーの購入等を予定している。 「(2)旅費」については、学会報告に係る経費、面接調査に係る経費の支出を予定している。 「(3)謝金等」については、面接調査に係る調査対象者への謝金等を予定している。 「(4)その他」については、高等学校を対象とした質問紙調査に係る郵送費等の支出を予定している。
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