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2011 年度 実施状況報告書

中等教育の部活動における教育目標の具体化・体系化および観点別評価規準の作成

研究課題

研究課題/領域番号 23531268
研究機関奈良産業大学

研究代表者

吉田 浩之  奈良産業大学, 情報学部, 准教授 (30461198)

研究分担者 原田 隆史  ビジネス・ブレークスルー大学, 経営学部, 教授 (70368588)
来田 宣幸  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (50452371)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード部活動 / 教育目標 / 観点別評価規準 / 公立中学校 / 生徒と顧問教師 / アンケート / 尺度作成 / 標準化
研究概要

部活動の教育目標および観点別評価規準を定性的・定量的に明らかにするために活用することが期待できる「部活動の目的意識・行動達成度尺度」を作成した。 その尺度作成にむけては,予備調査において生徒が有する部活動の目的,意義,価値等を自由記述アンケート(対象は公立中学校の生徒990名)で収集し,同時に顧問教師が実感する部活動を通じた生徒の成長や変容等を自由記述アンケートで収集した(対象は30名)。それらにより得られた回答から整理した質問項目に対して,公立中学校の生徒322名を対象に5件法によるアンケート調査を実施し,因子分析によって抽出された因子・質問項目について,青森県,岩手県,山形県,埼玉県,京都府,広島県,高知県,大分県の公立中学校の生徒7,027名を対象に尺度の標準化,信頼性,妥当性を検討した。その結果,「競技力・専門性」,「チーム貢献」,「内面的成長」,「ルール・マナー」を含む10因子,45質問項目,5件法の尺度を作成した。 東北から関東,関西,中国,四国,九州地区にわたる学校現場の7000名を超える生徒の協力を得て,部活動が有する教育的価値,意義等の実態を具体的に反映した内容で構成される質問項目を作成することができた。また,作成した尺度の10の因子を基本観点項目,さらに各質問項目の内容を評価規準として部活動教育に利用することが期待できると考えられる。なお,本尺度作成に関しては2つの学会で発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

部活動の教育目標および観点別評価規準を定性的・定量的に明らかにしていくために活用する部活動の目的意識・行動達成度尺度を,全国規模にて多数の学校現場からの協力を得て作成することができた。

今後の研究の推進方策

平成23年度に作成した部活動の目的意識・行動達成度尺度の内容項目を活用し,教育目標および観点別評価規準を具体化・体系化し,それを基にして部活動教育プログラム案を作成する。また,そのプログラム案を学校現場で試行し効果の検討を行う。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度に作成した部活動の目的意識・行動達成度尺度を中学校および高等学校の学校現場で実施し,また,尺度項目を部活動の教育目標および評価規準として活用した効果測定を行い,学校現場の諸実態に応じたプログラム作成をとりまめとていくために研究費を使用する。また,その研究成果を学会発表や論文で発信するために研究費を使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 中学校の部活動によって得られる行動・意識尺度の開発2011

    • 著者名/発表者名
      来田宣幸
    • 学会等名
      日本体育学会第62回大会
    • 発表場所
      鹿屋体育大学
    • 年月日
      2011年9月27日
  • [学会発表] 部活動での志向・達成度が学級満足度に与える影響2011

    • 著者名/発表者名
      来田宣幸
    • 学会等名
      日本スポーツ心理学会第38回大会
    • 発表場所
      日本大学
    • 年月日
      2011年10月10日

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公開日: 2013-07-10  

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