研究課題/領域番号 |
23531268
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
吉田 浩之 琉球大学, 教育学部, 准教授 (30461198)
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研究分担者 |
原田 隆史 ビジネス・ブレークスルー大学, 経営学部, 教授 (70368588)
来田 宣幸 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (50452371)
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キーワード | 部活動 / 中学校・高等学校 / 教育目標 / 観点別評価規準 / 尺度作成 / アンケートとインタビュー調査 / 教育プログラム / 部活動と学級適応状況 |
研究概要 |
23年度に部活動の教育目標および観点別評価規準に役立つ資料を得るために作成した「部活動の目的意識・行動達成度尺度」を,本年度は学校現場の100を超える部活動チームで試行的に実施し得られた結果を検討した. その結果,各部活動顧問を対象にしたアンケートおよびインタビュー調査からは,本尺度の質問項目が生徒が有する部活動の目的,意義,価値等を反映した文言で構成されていることから,生徒からみて各質問項目が部活動における具体的な教育目標と位置づけることが期待できる結果が得られた.また,本尺度の各質問項目を生徒が部活動での学習項目と位置づけ,その項目によって自己点検評価を実施することで,実質的に観点別評価規準として用いることが期待できる結果が得られた.それらを基に,本尺度をアセスメントとして実施し,そこで得られた結果に対応する方法をまとめた部活動教育プログラム案を作成した. また,生徒に本尺度と他尺度を実施し,部活動と学級適応状況の関係や集団種目と個人種目,文化部と運動部の相関を検討し得られた知見を論文にまとめた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
部活動の教育目標および観点別評価規準に役立つ資料を得るために作成した「部活動の目的意識・行動達成度尺度」を学校現場で利用するためのプログラム案を,学校現場からの協力を得て作成することができた. また,本尺度と他尺度の関連を検討し,本尺度によって把握できる対象を拡大できることが確認できた.
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度に作成した部活動教育プログラム案を多くの学校現場で試行し,得られた結果を検討し,中等教育の部活動において教育目標および学習の観点別評価規準を用いて部活動教育を実践するプログラムを完成させる. また,本プログラムの実施によって得られた効果を検討し,学会発表や論文等で発信する.
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度に作成した部活動教育プログラム案を多くの学校現場で試行し,得られた結果を検討し,プログラムを完成させるために研究費を使用する. また,本プログラムの作成および実施によって得られた知見について学会発表や論文等で発信するために研究費を使用する.
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