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2011 年度 実施状況報告書

成人期発達障害者の生涯学習支援システムの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23531281
研究機関東京学芸大学

研究代表者

菅野 敦  東京学芸大学, 教育実践研究支援センター, 教授 (10211187)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード国際情報交流(カナダ、アメリカ合衆国、イギリス)
研究概要

・研究目的:成人期発達障害者支援機関を対象に調査を行い、生涯学習支援の実態を明らかにする。・調査対象:東京都及び政令指定都市を持つ14都道府県の区市町村教育委員会が運営する障害者青年学級54か所、成人期知的障害者を対象としたオープンカレッジを提供する15大学、832か所の障害者福祉サービス事業所、特別支援学校333か所であった。・調査内容:調査より、成人期発達障害者の生涯学習支援における「学習プログラム」、「学習者の実態」、「支援システム」の3項目についてその内容を明らかにする。・結果と考察: 1)障害者青年学級36か所(回収率66.7%)、11大学(回収率73.3%)、障害者福祉サービス事業所456か所(回収率54.8%)、特別支援学校171か所(回収率51.4%)より回答を得た。 2)障害者青年学級では、「行事的な活動」が全ての学級で実施されていた。さらに、「文化・芸術活動」、「スポーツ・運動的な活動」「生活技能に関する活動」の実施率も高く「生涯発達と地域生活支援の4領域」から見ても4領域全てに渡って実施されていた。大学オープンカレッジでも、4領域全てに渡って実施されていた。なかでも、「社会的な知識や情報に関する活動」、「自己管理に関する活動」の実施率が高かった。障害者福祉サービス事業所でも4領域全てに渡って実施されていた。なかでも、「行事的な活動」の実施率が高く、さらに「社会的な知識や情報に関する活動」、「コミュニケーションスキルに関する活動」、、「文化・芸術活動」、「スポーツ・運動的な活動」「生活技能に関する活動」が高率で実施されていた。特別支援学校では、対象が卒業生であることからか「行事的な活動」や、クラブ活動の延長としての「スポーツ・運動的な活動」の実施がほとんどであった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度の研究計画に関し、研究目的(成人期発達障害者支援機関を対象に調査を行い、生涯学習支援の実態を明らかにする)を達成するために、調査研究(対象:東京都及び政令指定都市を持つ14都道府県の区市町村教育委員会が運営する障害者青年学級54か所、成人期知的障害者を対象としたオープンカレッジを提供する15大学、832か所の障害者福祉サービス事業所、特別支援学校333か所)を実施し、障害者青年学級36か所(回収率66.7%)、11大学(回収率73.3%)、障害者福祉サービス事業所456か所(回収率54.8%)、特別支援学校171か所(回収率51.4%)より回答を得ることができた。

今後の研究の推進方策

・平成24年度には主に平成23年度に実施した調査研究のデータ解析及び新たな研究(類型化とプログラム作成)に取り組む。調査研究のデータ解析としては、調査より得られた(1)提供される学習内容、(2)それぞれの学習内容における学習方法、(3)評価方法の「学習プログラム」に関する項目について類型化を行う。24年度から取り組む新たな研究では、研究協力者とともに調査研究の結果の類型化に基づき、学習プログラム作成に取り組む。・平成25年度は主に学習プログラムの試行と有効性の検証に取り組む。研究協力者の所属する機関において学習プログラムを試行し、有効性を検証する。また、23年度の調査研究のデータ解析結果や研究協力者との連携を基に「生涯学習支援システム」のモデルを構築する。

次年度の研究費の使用計画

・研究目的と内容:平成23年度の調査研究で得られたデータの解析及び、新たな研究(類型化とプログラム作成)に取り組む。新たな研究は、23年度の調査研究における「学習プログラム」に関し、(1)提供される学習内容、(2)それぞれの学習内容における学習方法、(3)評価方法を研究協力者とともに類型化する。さらに、その類型化に基づき学習プログラムの作成に取り組む。・研究計画と方法:  ~6月 データ入力(謝金を利用 8名×50時間×1000円)6月~10月 データ分析と類型化10月~3月 プログラムの作成(学習内容・学習方法・評価方法を類型化に基づき作成する。評価尺度の「生涯学習支援におけるQOLチェックリスト」に関しては、2003年に英国政府(教育技能省)が発表した生活の質を高める評価ツールであるCAF(Commonsessment Framework)等を参考に作成する(謝金を利用:協力者会議・スタッフ謝金 8名×3時間×12か月×1500円)

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (11件)

  • [雑誌論文] 成人期知的障害者の生涯学習支援に関する研究―オープンカレッジ東京を中心とした比較・縦断的検討を通して―2012

    • 著者名/発表者名
      烏雲畢力格、今枝 史雄、菅野 敦
    • 雑誌名

      東京学芸大学紀要.総合教育科学系

      巻: 63(2) ページ: 277-293

  • [学会発表] 成人期知的障害者の学習に関する調査研究―精神年齢と読書年齢、語い年齢と視知覚能力の差と事例研究について2011

    • 著者名/発表者名
      前川 涼、菅野 敦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第49回大会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2011年9月25日
  • [学会発表] 青年期・成人期知的障害者の生活実態と課題―家事手伝い習慣と生活実態―2011

    • 著者名/発表者名
      霜田 浩信、星野 常夫、菅野 敦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第49回大会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2011年9月25日
  • [学会発表] オープンカレッジ東京`10「いっしょに学び、ともに生きるVII」第1回講座「レッツダンスIV」まとめと検証―体力差に応じたダンス講座の在り方を検証する―2011

    • 著者名/発表者名
      小泉 浩一、平井 威、島田 博祐、菅野 敦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第49回大会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2011年9月25日
  • [学会発表] オープンカレッジ東京`10「いっしょに学び、ともに生きるVII」第3回講座「犯罪科学捜査」まとめと検証2011

    • 著者名/発表者名
      平井 威、加藤 宏昭、菅野 敦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第49回大会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2011年9月25日
  • [学会発表] オープンカレッジ東京`2010「いっしょに学び、ともに生きるVII」第4回講座「ディスカバーJAPANIII」まとめと検証 ―雑煮を題材とした比べる「学習方法」の学び―2011

    • 著者名/発表者名
      吉澤 洋人、今枝 史雄、菅野 敦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第49回大会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2011年9月25日
  • [学会発表] 生涯発達にみる発達障害者の支援課題に関する研究(4)―生涯発達支援におけるコミュニケーション領域に関する検討―2011

    • 著者名/発表者名
      城田 和晃、原 智彦、岡村 亜希子、光村 まり、加藤 昭和、霜田 浩信、菅野 敦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第49回大会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2011年9月25日
  • [学会発表] 生涯発達にみる発達障害者の支援課題に関する研究(5)―生涯発達支援における健康状態領域に関する検討―2011

    • 著者名/発表者名
      城田 和晃、原 智彦、岡村 亜希子、光村 まり、加藤 昭和、霜田 浩信、菅野 敦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第49回大会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2011年9月25日
  • [学会発表] 生涯発達にみる発達障害者の支援課題に関する研究(1)―生涯発達支援における学習・余暇領域に関する検討―2011

    • 著者名/発表者名
      城田 和晃、原 智彦、岡村 亜希子、光村 まり、加藤 昭和、霜田 浩信、菅野 敦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第49回大会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2011年9月25日
  • [学会発表] 生涯発達にみる発達障害者の支援課題に関する研究(2)―生涯発達支援における自立生活領域に関する検討―2011

    • 著者名/発表者名
      城田 和晃、原 智彦、岡村 亜希子、光村 まり、加藤 昭和、霜田 浩信、菅野 敦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第49回大会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2011年9月25日
  • [学会発表] 生涯発達にみる発達障害者の支援課題に関する研究(3)―生涯発達支援における作業・就労領域に関する検討―2011

    • 著者名/発表者名
      城田 和晃、原 智彦、岡村 亜希子、光村 まり、加藤 昭和、霜田 浩信、菅野 敦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第49回大会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2011年9月25日
  • [学会発表] 成人期知的障害者の生涯学習を支援する学習方法の検証(I)―予測・比較・分類・結果・考察」の学習方法を用いたオープンカレッジ東京2010活動発表会を通して―2011

    • 著者名/発表者名
      菊地 直樹、烏雲畢力格、菅野 敦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第49回大会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2011年9月25日

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公開日: 2013-07-10  

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