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2013 年度 実績報告書

知的障害児のヘルスリテラシーに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23531287
研究機関山梨大学

研究代表者

小畑 文也  山梨大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (20185664)

キーワードヘルスリテラシー / 知的障害 / 保健 / 健康教育 / コミュニケーション
研究概要

最終年度になる平成25年度は、主題となる「知的障害児」を対象とし、過去の健常児のデータと比較する形で健康情報の処理、即ちヘルスリテラシーに関する調査を行った。
予備調査では、知的障害者(18歳)2名の日常生活の観察から、身体変調を訴える際の様子について調べたが、言語的な明確な訴えはなく、家族のみが分かるサインが中心であった。
そのため、現時点で知的障害児が、調査者に分かる形で身体変調を訴えることは多くの場合不可能であると判断し、本調査では知的障害児の母子、88組を対象とした質問紙調査を実施した。調査のターゲットとなった症状、事象は「腹痛」,「頭痛」,「発熱」,「喉の痛み」,「疲れ」,「怪我」の7つであった。
結果として、年齢が上がるにつれて言語による表出頻度が高くなる傾向は健常幼児と同じではあったが、その個人差は大きかった。また、子どもの様子から判断する親が、健常幼児では加齢とともに減少するのに対し、知的障害児は加齢とともに増加していた。これは、知的障害児の場合、周囲の大人の観察が健康の維持に不可欠であること、また、そのための大人の感受性も上がっていくことを示しているが、一方では、痛がったことはない、熱を出したことはない、疲れたことはない等と答える親も少なからずおり、子どものみではなく親等に対しても、ヘルスリテラシーに関する指導が必要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 知的障害児の「症状」の表出に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      小畑文也
    • 学会等名
      日本特殊教育学会
    • 発表場所
      高知大学 高知県高知市
    • 年月日
      20140920-20140922
  • [学会発表] 幼児の「症状」に関わる表現の発達と。その受け手となる保護者・保育者との共有に関する研究

    • 著者名/発表者名
      小畑文也
    • 学会等名
      日本小児保険協会
    • 発表場所
      国立オリンピック記念青少年総合センター 日本大学 東京都渋谷区
  • [図書] Q&Aで学ぶ障害児支援のベーシック2013

    • 著者名/発表者名
      小畑文也・鳥海順子・義永睦子(編著)
    • 総ページ数
      220(77-100)
    • 出版者
      コレール社
  • [備考] 小児の症状に関わる語彙の発達について

    • URL

      https://www.facebook.com/fumiya.obata/notes

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公開日: 2015-05-28  

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