わが国も批准した障害者権利条約の実施において、インクルーシブ教育の文脈での特別学校の役割を探究することが課題である。イギリスでは、平等法のもとで多様な形態の障害者差別からの保護が実施されるが、同時に、通常学校の文脈では満たすことが出来ないニーズに対応する特別学校の役割がある。オーストラリアの各州においても、特別学校のスタッフは、障害者差別禁止法の下での障害基準の下での「修正」として、知的障害のある児童生徒の教育プログラムを運営している。本比較研究で、インクルーシブな社会への参加をおこなうために特別なニーズをもつ児童生徒への特別学校の役割を創造していくことが求められていることが示唆された。
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