集団を対象にしたGDT(Gap Detection Task)を作成した.教室で行う場合でも、場所による違いは結果に影響しないことが分かった.また、小学校第2学年と第6学年間に有意差がみられた.さらに容易な回答法を作成し、小1児童を被験者に追加した小1と小2には有意差はなく、小2と小6の閾値には差が見られた.小6の成績は閾値,SD とも成人と同じであった.GAP検出能は年齢と共に向上し、遅くとも小5までには成人と同じ値に達することがわかった. GDT/ノイズ下聴取/左右分離聴を簡便に検査するための音源を作成し、APDが疑われる成人に適用した.この症例にはFM補聴による支援が有効であった.
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