本研究では、特別な支援を必要とする幼児の言語発達支援にむけ、第1に、コミュニケーションの問題領域と程度をプロフィールとして表示できる保育教育者記入用の「保育場面における言語・コミュニケーションアセスメントシート」(6領域42項目)を作成した。第2に、幼児期のコミュニケーション能力発達評価指標の作成に向けて、会話やナラティブに関わる7種の課題を新たに作成し、4~6歳児83名を対象に基礎調査を行った。この結果、それぞれの課題特性や発達の年齢差が明らかになり、コミュニケーション能力の発達評価課題としての一定の有効性が示された。
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