本研究の目的は、肢体不自由教育における学習支援の観点から、姿勢マネジメントの実態を検討し、ポジショニング支援の実践方法について考察することである。主な結果は以下の通りである。①肢体不自由特別支援学校では、学習活動に関わる姿勢マネジメントの必要性を理解されている。②教育現場において使用できる簡便なアセスメントやポジショニング支援の具体的な方法についてのニーズがある。③肢体不自由があり、学習上及び生活上の困難さのある子どもでは、キャスパー・アプローチなどのポジショニング支援により座位姿勢の安定と安楽が提供された場合、目と手の協応などの面において有効な学習支援となることが示唆された。
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