研究実績の概要 |
まずは、6月下旬に北京大学で開かれた国際研究集会に招待講演を行った。全体で最後の講演が御本尊ブルエ本人の講演であったが、私の講演はその直前であった。ブルエ予想に関して私自身がどの部分でどの程度貢献しているか、特にここ3年間の今回の研究成果を発表した。その後、9月末には、フランス・中央数学研究所での研究集会で招待講演を行った。ブルエ予想解明に大いに役立つ一般の定理を発表した。その後、ドイツ・カイザースラオターンへ行き、スイス人研究者との共同研究を行った。内容はブルエ予想に関係が深い加群を取り扱ったもので、既に論文掲載が決定されていてウエッブ上で公開されている。ドイツの雑誌Manuscripta Mathematicaである。その後、11月にロンドン市大学を訪問し、上記フランスでの共同研究の内容を更により精密にした。この結果は、イギリスの2名の共同研究者との共著として、既に Qarterly Journal of Mathemacics (Oxford大学)に掲載が決定している。この滞在期間中、同じロンドンのインペリアル・カレッジで招待講演を行った。内容はブルエ予想に関係深い話であった。その後12月には、やはり共同研究者がいるドイツ・イェーナ大学を訪問し、セミナーで今回の研究で、これまでに得られているブルエ予想に関しての結果を紹介した。ここには、どちらもブルエ予想に関係している2つの研究課題での共同研究を行った。ここでの研究者との共同研究が、今年度2つ掲載された。一つは題名にもブルエ予想が含まれていて、Journal of Pure and Applied algebra (アメリカ Elsevier), もう一つはイギリスの国際雑誌 Mathematical Proceedings of Cambridge Philosophical Societyに掲載発表された。
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