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2013 年度 実績報告書

群と組合せ論に関する数式処理およびその応用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23540011
研究機関山梨大学

研究代表者

宮本 泉  山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (60126654)

キーワード数式処理 / 置換群 / アソシエーションスキーム
研究概要

昨年度に、33次と34次の可移置換群の同型類を計算して求めた。そのアルゴリズムの改良を行った。その結果、昨年度のプログラムにバグが見つかり、昨年度の結果の修正を行った。また、分類済の30次までの可移置換群の再検証も、スムースに計算できるようになった。新しく、35次の可移置換群で、1つのsubdegreeの場合を残して、同型類を求めた。残りの1つの場合に対応できるプログラムを作成して計算実験を行った。32次の分類済みの場合の再検証を行って、特に、280万個余りの同型類が存在す32次の場合では、1つのアソシエーションスキームから25万個余りの同型類が得られる場合などを検証することができた。アソシエーションスキームの自己同型群を利用して、求めた多くの群から同型なものを除外する計算を高速化するための様々な工夫を行った。
可移置換群の分類は、アルゴリズムとしてはGAPの関数を使ってできる見込みであったが、実際に実行してみると大小様々な障害があった。とくに、部分群の共役性を調べることの高速化は基本的に重要であることが分かった。そこで、部分群の共役性計算の高速化の研究を再開した。regularな正規部分群をもつ部分群の共役性の計算はGAPで高速に計算できるのでそのまま利用して、それ以外の場合の計算の高速化を試みた。実験で、GAPライブラリにある30次までの可移置換群、500次までのprimitiveな群に対して、それ自身とその適当な共役の間で共役を実現する元の計算実験を行った。GAPの共役元を求める関数では計算できない場合がいくつか出てくるが、作成したプログラムは、場合によってはGAP関数による直接計算より遅いが、すべての場合について計算が完了した。残念なことに、Magmaシステムの新バージョンでは、共役性計算では、ほとんどすべての場合で10から100倍以上高速で計算ができる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] アソシエーションスキームを利用した可移置換群の構成2013

    • 著者名/発表者名
      宮本泉
    • 学会等名
      数式処理とその周辺分野の研究 -- Computer Algebra and Related Topics
    • 発表場所
      京都大学数理解析研究所
    • 年月日
      20131225-20131227
  • [備考] 宮本研究室

    • URL

      http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~imiyamoto/

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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