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2013 年度 実績報告書

生成多項式の実用化による代数体の数論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23540029
研究機関東京理科大学

研究代表者

小松 亨  東京理科大学, 理工学部, 講師 (10403974)

キーワードアルゴリズム / 代数学
研究概要

本研究の主要な課題の一つは代数体の拡大における分岐および存在性に関する数論の研究である。
平成25年度では、事業期間初年度から引き続き惰性条件に関連する研究成果が得られた。ある惰性条件をみたす代数体の存在、非存在について、初年度に9次以下すべての121種を、前年度に10次38種および11次6種を解決したが、まだ10次7種および11次2種が確定できていなかった。当該年度では、10次7種のうちある1種についてガロアタイプの群論的分析によりある条件をみたす2次体と5次体の存在に問題を還元し、10次代数体の存在を実例の構成により決定できた。前年度までは既存の数表を利用する方法で考察してきたがその数表利用の限界に達したため、当該年度のような群論的分析により問題を還元するとともに計算機実験の可能な不変量を発見することが今後の研究課題である。
また当該年度では上記結果の他に、平成14年度に出版され本研究の基礎の一つとなっている論文について、その主結果の部分的な拡張が得られた。虚2次体の組の無限族におけるある条件をみたすイデアル類の存在を具体的構成法により証明できた。これにより虚2次体の組の無限族におけるある条件をみたす不分岐拡大の存在性が示された。今回の構成のために用いた既存の定理は実2次体に対しても知られているが複雑で実用困難のため、既存定理の改良あるいは生成多項式の実用化による考察が今後の研究課題である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 類数がともに n で割り切れる虚2次体 Q(\sqrt{D}), Q(\sqrt{mD}) について2013

    • 著者名/発表者名
      小松亨
    • 学会等名
      北陸数論セミナー
    • 発表場所
      金沢大学サテライトプラザ(石川県)
    • 年月日
      20131121-20131121
    • 招待講演
  • [学会発表] 代数体の惰性条件によるガロア群の制限について2013

    • 著者名/発表者名
      小松 亨
    • 学会等名
      愛知数論セミナー
    • 発表場所
      愛知工業大学本山キャンパス(愛知県)
    • 年月日
      2013-06-15
  • [図書] 応用数理ハンドブック2013

    • 著者名/発表者名
      日本応用数理学会 監修、薩摩順吉、大石進一、杉原正顕 編、小松亨 他
    • 総ページ数
      685(360-363)
    • 出版者
      朝倉書店

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公開日: 2015-05-28  

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