研究概要 |
1960年代に, 余有限複体または加群に関する 4つの問題が提起された. 特に第二問題を紹介すると次のようになる. 問題「J-余有限加群の圏 M(R, J)cof はアーベル圏であるか?」 ただし, R は可換ネーター環であり, J はそのイデアルである. 本科学研究費助成期間において, 上記の問題に関し, イデアル J が可換ネーター環の 単項イデアルであるとき, M(R, J)cof がアーベル圏である事を証明することができた. さらに J-進位相で完備である正則環上 J-余有限複体の特徴付けに関する 1つの主張 (6つの必要十分条件) およびその正確な証明について与えることができた.
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