研究概要 |
本研究は,シェイプ理論 (近似的逆システム (approximate inverse system) の理論など) を用いて,フラクタル幾何学へのカテゴリ的アプローチの方法と公理的アプローチの方法を解明することを目的としている,当該年度は,前年度の実績をもとに,シェイプ理論の基礎的・応用的研究として,距離空間の構造や距離空間上の様々な次元について,以下の2点に取り組んだ. 1. 位相空間論における1つの重要な概念である正規列を使って,距離空間上の様々なタイプ (large-scale, small-scale, all-scale) の概念を統合的に説明することができた. 2. 位相空間上の次元論に対するHurewiczの定理(有限対1写像の定理)を距離空間上の asymptotic 次元と asymptotic Assouad-Nagata 次元に対して証明した.
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