• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

調和写像によるベクトル束と部分多様体の双対性の幾何学

研究課題

研究課題/領域番号 23540095
研究機関明治大学

研究代表者

長友 康行  明治大学, 理工学部, 教授 (10266075)

キーワードベクトル束 / ゲージ理論 / 調和写像 / 正則写像 / 部分多様体 / 表現論 / モジュライ空間
研究概要

まず第一の課題として、コンパクト対称空間上のベクトル束の切断から誘導される等径超曲面の主曲率を求めることに成功した。二つの例外的な場合が問題であったが、それぞれベクトル束に対する不変量と部分多様体の不変量を結びつけることにより、計算を遂行できた。この話題に関しては論文を作成中である。
また、複素射影直線から複素2次曲面への正則等長写像の分類に成功した。これは以前の研究において得られた、高橋の定理の一般化、そしてそれを用いたDo Carmo-Wallach理論の一般化を利用することによって達成された。その際、Do Carmo-Wallach理論の一般化をさらに精密なものにするために、写像に対する二つの異なる同値関係を導入した。これ自身ひとつの成果であるので、独立に論文を作成中である。この二つの同値関係は、これまでの先行研究では、偶然にも一致していることを示すことができたが、複素2次曲面への正則等長写像の研究においては異なる同値関係であることがわかった。この精密化により複素射影直線から複素2次曲面への正則等長写像のこれらの同値関係による商空間、いわゆるモジュライ空間を得ることができた。そして二つのモジュライ空間の関係も記述することに成功した。これらは先行研究の方法とは全く異なる手法を用いて得られたものであり、さらにそれらの成果を含む形で一般化できたことから、大変意義深いと考えている。さらに、ここで開発した手法はほかの写像の場合にも適用できるので、今後も理論の深化が期待できると思われる。
最後にEinstein-Hermite写像を定義し、コンパクトHermite対称空間から複素グラスマン多様体へのEinstein-Hermite写像が剛性を持つための十分条件を得ることができた。これにより、以前得られた射影的平坦写像の分類問題を進展させることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] グラスマン多様体への調和写像2013

    • 著者名/発表者名
      長友康行
    • 学会等名
      第10回秋葉原微分幾何セミナー
    • 発表場所
      東京理科大学神楽坂キャンパス
    • 年月日
      20130720-20130720
    • 招待講演
  • [学会発表] Harmonic maps into Grassmannian manifolds2013

    • 著者名/発表者名
      長友康行
    • 学会等名
      東京大学幾何コロキウム
    • 発表場所
      東京大学数理科学研究科
    • 年月日
      20130418-20130418
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi