1.関孝和は江戸時代の日本の数学者で,世界的で初めて所謂,終結式と行列式の研究をしたことで知られる.これらの業績は解伏題之法や大成算経に見出される.最近,算学玄訓という解伏題之法の異本が発見され,これらから我々は彼の行列式の発見の過程を追うことができる. 2.関孝和は括用算法に書かれているように,所謂エイトケン加速法により円周率の計算をして3.14159265359微弱という数値を得た.建部賢弘は綴術算経,不休綴術,弧背截約集にあるように,円周率の異なる計算法を発見し40桁より少し大きな桁まで正しい数値を得ている.我々は彼の円周率計算法「累遍増約術」の発見の過程を追うことができる.
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