最適化理論とゲーム理論において,不動点定理と凸解析を軸に連続構造と離散構造の研究を行った.離散凸解析の諸定理の証明の検証を行ない,いくつか拡張を与えた.L凸関数の凸拡張性に関して新証明を与え,命題の逆を証明した.分離定理を3個以上のL凸集合に拡張した.ブラウワーの不動点定理,スペルナーの補題,Hex定理等の関係を詳しく調べ,標準単体の等分割の頂点集合からそれ自身への写像について,完全ラベル小単体が離散不動点をもつための十分条件を与えた.本研究を基にした専門書「均衡と極値の連続と離散構造」の原稿が260頁になった.
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