(1) 信号源を分離するためにまず信号を時間周波数空間に移しその時間周波数情報の商を考察することで信号源の数を推定してから信号を分離する、という手法には幾つかの問題点が存在する。我々はそれらの問題点を数学的に明確にした。そして信号源の数が増えると分離が難しくなるという問題に対しては、その原因となる根拠を数学の理論における誤差評価を基に示した。 (2) 信号源が球面上にある問題に対応するために、球面上のガボール変換について考えた。球面上の解析汎関数のガボール変換像を球面調和関数とベッセル関数を用いた無限級数和の形でどのように表示されるかを示した。
|