研究課題/領域番号 |
23540169
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研究機関 | 四日市大学 |
研究代表者 |
森本 光生 四日市大学, 付置研究所, 研究員 (80053677)
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研究分担者 |
小川 束 四日市大学, 環境情報学部, 教授 (90204081)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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キーワード | 和算 / 東アジアの伝統数学 / 数学史 / 大成算経 / 綴術算経 / 発微算法 / 括要算法 / 国際研究者交流 |
研究実績の概要 |
(1) 本研究では、『大成算経』の現代語訳、英訳を順次刊行することであった。その前段階として、2012年に『綴術算経』の英訳を刊行した。 (2)『大成算経』の著者の一人である建部賢弘の生誕350周年を記念した国際会議(The Takebe Conference 2014) をSeoul ICU 2014 のサテライト会議として、2014年8月25日ー30日にお茶の水女子大学(東京都文京区)で開催した。本研究費により、韓国のKim Youngwook, 中国のLi Wenlin, 台湾の Ying Jiaming, フランスのHoriuchi Annick を国際会議に招聘して研究発表をお願いした。この会議では、建部賢弘(1664-1739)の数学の業績を中心とした和算に関する研究発表のほか、東アジアの数学史に関する多くの研究発表があった。 (3)毎月、名城大学の名駅前サテライトで「名古屋数学史セミナー」を開催し、『大成算経』を巡って、研究発表、研究情報交換をおこなった。 (4)Takebe Conference 2014 の英文報告集を日本数学会の叢書 Advanced Series of Pure Mathematics として出版することが決まり、その編集準備を始めた。編集作業は2015年度に行われる。 (5)『大成算経』の第19巻の「演段例・上」の現代語訳、英訳を準備した。現代語訳(未定稿)を関孝和数学研究所報告(2009-2014)に掲載した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
(1)名古屋数学史セミナーを毎年定期的に開催することができ、『大成算経』の現代語訳、英訳の準備が整った。2013年度には巻の4、2014年度には、巻の2と巻の19の刊行ができた。 (2)大成算経後集の研究が深化し、数学的な内容の理解が進んだ。 (3)国際会議Takebe Conference 2014 を組織、開催することができ、国際研究交流の実が上がった。本国際会議では23の総合講演(英語)、2の特別講演(日本語),10のショート・コミュニケーションがあった。
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今後の研究の推進方策 |
下記の4点の研究を続行する。 (1)『大成算経』の現代語訳、英訳を順次刊行する。その準備として名古屋数学史セミナーを毎月定期的に開催する。 (2)中国・韓国の(伝統)数学史と日本数学史(和算)のかかわりに注目して、東アジアの数学史を目指す。 (3)国内外の図書館等で、資料の調査を行う。 (4)研究連絡を密にするため、研究集会に参加し、積極的に研究発表を行う。 (5)Takebe Conference 2014 の英文報告集の編集を行い、2016年の刊行を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費の支出をせずに済んだこと。
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次年度使用額の使用計画 |
旅費が不足する見込みなので、それに充当する。
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