研究課題
基盤研究(C)
本件の研究により,準線形双曲型方程式系に対して初期条件が十分小さければ元の方程式に対する線形化方程式の解に近い振る舞いをするということ,および,ある種の強粘性項のある膜の振動方程式に対し初期条件に少しだけ滑らかさを仮定すれば(2回微分可能であれば十分)有界変動函数の空間において解が一意的に存在することがわかった。ただこの強粘性項には変分的な構造がないので,変分構造を持った強粘性項に対して解の存在等を得たいと考えているが,研究期間内にはソボレフ空間における解析を推進したにとどまり,その結果を有界変動函数まで拡張するにはいたらなかった。
偏微分方程式