(1) 中心核近傍 1 pc~ 10pc領域: X線放射を受けたトーラス領域星間ガスの構造を決める新しいメカニズムとして、前年度に発表したradiation-driven fountain (輻射駆動噴水)に関して、中心BHの質量、光度の依存性を東北大学のスーパーコンピュータ等を用いて調べた。 (2) Lyden大学のMeijerink博士が来日し(11月)、和田の輻射流体計算コードへの化学進化計算コードの組み込み作業を鹿児島大学において共同で行い、テスト計算を実施した。 (3) Max-Planck研究所(MPEガルヒン)に出張滞在し(7月、11月)、radiation-driven fountainモデルに基づいた3次元モンテカルロ法によるSED計算等を行い、論文出版準備を行った。 (4) すばる望遠鏡/HSCによる広域サーベイ観測(SWANS)の解析と比較する準解析モデル(SNAWS)への、われわれの理論計算の組み込みについて、「SWANS理論班会議」(江田島、御茶ノ水大学、理研神戸)等で議論、検討を進めた。 (5)北海道大学、マックスプランク天文学研究所(ドイツ、ハイデルベルグ)、国立ソウル大学(韓国)で開催された国際会議において招待講演を行い、研究成果の発表を行った。
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