研究課題/領域番号 |
23540272
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
墻内 千尋 立命館大学, 理工学部, 教授 (80027812)
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キーワード | ファイアライト超微粒子のガス中新手法での生成 / オリビン超微粒子のガス中新手法での生成 / 赤外吸収測定(超微粒子) / バナジウム超微粒子の生成と酸化 / MgとFeの相関関係 |
研究概要 |
天文および結晶成長分野において、超微粒子の生成・構造・特性について解明されていなかったファイアライト(Fe2SiO4)およびオリビン(MgxFe1-x)2SiO4の超微粒子の生成手法を初めて見い出し、構造・結晶成長の特長を明らかにした。天文分野の観測結果と超微粒子構造の関係を明らかにする超微粒子が生成できた。また、オリビンにおけるMgとFeの混合の原点を見い出した。 金属のMgとFeのみでは化合物が生成しないことを明らかにし(MxFe1-x)2SiO2の構造の原点はSiOを利用することと、MgやFeOで生成するFe2SiO4やMg2SiO4と同じ構造であるが、Mg面とFe面はそれぞれ単結晶と同様に分布することより、種々の(MgxFe1-x)2SiO4の原点が明らかになってきた。 室温での金属超微粒子表面の10nm以下の酸化物生成は重要な分野で、天文以外の分野でも重要な現象である。金属(Fe)の種々の酸化物生成を明らかにする為に、Feと同じ構造のバナジウムの酸化物構造と金属との関係を明らかにした。 また、エンスタタイト(MgSiO3)の50nm以下の非晶質超微粒子の生成法を見い出し、結晶化温度およびカーボン層で包埋された時の結晶化温度およびメタンガス中で包埋したカーボン層で包埋した時の室温での結晶化温度を見い出した。Mg2SiO4を中心にして明らかにした結晶化の基礎実験手法がエンスタタイトで展開できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
エンスタタイト(MgSiO3)超微粒子の生成が成功できたことで、論文投稿予定ですが、他に重要なファイアライト(Fe2SiO4)やオリビン(MgxFe1-x)2SiO4超微粒子の生成手法も展開できたことにより、さらに鉄の酸化物およびFeO超微粒子の成長条件の基礎実験が進展している。これらの結果も含めて論文投稿予定としている。
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今後の研究の推進方策 |
フォレステライト(Fe2SiO4)やオリビン(MgxFe1-x)2SiO4およびFeO超微粒子の成長と特にFeOの赤外吸収特性を明らかにし、学会発表および論文として公表予定。天文関係の重要な超微粒子の特徴・特質を示し、この研究の主要点を総括する年とする。これらの基礎実験として、種々の金属超微粒子の室温での酸化物生成を含めて超微粒子の特性を明確に展開する。超微粒子の特徴を公表して、今後の研究の重要性を示していく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究成果発表のための旅費、実験に関わる消耗品、測定装置等の維持管理費、学生の諸金(実験補助等)、論文投稿料、研究成果報告書印刷費等に使用する。 次年度に使用予定の研究費約38万円は以下に記載の修理費に充てる。 ※修理費:2013年3月中旬、日立H-9000NAR形透過電子顕微鏡用デジタルCCDカメラの調子が悪くなり、修理が必要となる。時期的に点検・修理・調整等の期間が年度をまたがる為、修理費用として約38万円を次年度に残し、その修理および修理費用の執行を次年度に行うこととした。
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