太陽観測衛星「ひので」の観測に基づき、フレアに代表される「磁気リコネクション」発生に関わるエネルギー輸送過程について調べ、(1)黒点の成長過程で半暗部形成の前駆現象を初めて発見し、(2)太陽表面に形成された水平磁場に高速ガス流が励起され、そのガス流が巨大フレアの発現に重要な磁場構造を徐々に造り上げること、等を発見した。また、将来観測として可視域~紫外域の分光観測の高解像度化が決め手となるが、その実現に必要なCMOSカメラの高速制御回路と高感度紫外線分光望遠鏡の概念を確立した。この概念検討結果を反映させた次世代太陽観測衛星SOLAR-C計画をJAXA等に提案した。
|