現在の宇宙の加速膨張の研究の中で、宇宙膨張の中で非常にソフトな特異性を持つ振る舞いが膨張の過程で現れうることが示唆されていたが、宇宙初期の加速膨張期であるインフレーションの最中にこの特異性を持つ振る舞いが起こった時の影響及び懸賞の可能性について調べた。また、いわゆる宇宙功問題のうち物質の量子補正からくる非常に大きな真空のエネルギーの問題を解決するため、かなり前よりユニモジュラー重力理論という理論が提案されていた。この重力理論を F(R) 重力理論に拡張し、宇宙膨張の発展がどのように記述されるかについて調べた。また、真空のエネルギーの問題に関連し、ユニモジュラー重力理論を拡張または変形し、位相的場の理論で解決する模型を提案した。また、この宇宙が5次元時空中に浮かぶドメインワォールであるシナリオを調べ、膨張宇宙を記述するような動的なドメインウォールの模型で重力子、スピノール粒子、ベクトル粒子の場など様々な場が局在化するかを調べた。特に、5次元では存在しないカイラル粒子が動的なドメインワォールでどのように現れるかを明らかにした。
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