本研究では,マグネターのモデルである強磁場を伴う中性子星の数値解を求めるための定式化と,様々な単独または連星の高密度天体の平衡・準平衡状態を計算する数値計算コード,COCAL(Compact Object CALculator),の開発を行った。このコードで求まる数値解は,これらの高密度天体の構造を調べるだけでなく,数値シミュレーションの初期条件や重力波源のモデルとしても応用が可能である。これまでに,高速で剛体または差動回転する中性子星,強磁場を伴う中性子星,連星ブラックホールの数値計算コードを開発した。現在これらのコードの精度の較正と,連星中性子星コードの開発を継続している。
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