(1)金属への重陽子ビーム照射による動的遮蔽効果の影響を、Sm金属板中のα崩壊核147Smのα粒子放出で調べた。ビーム照射に伴う遮蔽エネルギーの上限値が19.3 keVと求まった。(2)超音波を作用した液体Liに重陽子ビームを照射することにより、液体Li中に高温重陽子プラズマを生成することに成功した。超音波キャビテーション中の重陽子プラズマは100万度以上の高温状態となることが判明した。(3)液体金属にD3分子ビームを照射することにより、分子ビームに特有な協力衝突d+d反応過程のが存在することを初めて見出した。この反応を利用して液体Inと液体Sn中のd+d反応の遮蔽エネルギーが求められた。
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