本報告書は、2004年12月1日NZ南島テカポに科研費で設置された口径1.8mの光学望遠鏡(MOA)を使用して得た成果を述べたものである。口径1.8mの望遠鏡の限界等は22.8等星、設置されたCCDカメラは一度に2.2平方度の広視野を測光できる性能を有している。重力マイクロレンズ検出用望遠鏡としては世界で最も優れたシステムである。本システムを使用して銀河中心部を高頻度観測した結果、1.8m望遠鏡の完成時点では1例しか無かった重力レンズ法による太陽系外惑星数が53例に増大した。主星から離れ水が氷結する領域(snow-line) での惑星成長に係わる極めて重要な情報が得られた。
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