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2013 年度 実績報告書

アルミニウム水素化物の圧力誘起金属化に関する分光研究

研究課題

研究課題/領域番号 23540365
研究機関岐阜大学

研究代表者

久米 徹二  岐阜大学, 工学部, 准教授 (30293541)

研究分担者 佐々木 重雄  岐阜大学, 工学部, 教授 (30196159)
キーワード金属水素化物 / 高圧極限 / 分光測定 / 金属化転移 / 構造相転移
研究概要

100 GPaを超える高圧力下におけるAlH3の光吸収スペクトルを,ダイヤモンド・アンビル・セル (DAC) を用いることにより,明らかにすることに成功した。実験には,顕微紫外可視吸収分光装置,フーリエ変換赤外分光光度計を用い,ダイヤモンド・アンビルのラマンスペクトルから圧力を決定する事により吸収スペクトルの圧力依存性を明らかにした。
圧力65 GPaでの試料の黒色化が見られた後,130 GPaまで加圧操作を行ったが,目視による試料の色に大きな変化は見られなかった。しかしながら,106 GPa以上の圧力用域で,赤外線領域における吸収スペクトルの裾が観測された。このスペクトルは,自由電子によるプラズマ吸収を仮定した計算と定性的に一致し,加圧による金属化を分光的にはじめて明らかにした結果であると言える。また,130 GPaまで加圧した後,63 GPaまで減圧したところ,試料は半透明な元の状態へと戻った.このことから,高圧での金属状態において,AlとHの分離は起きておらず,AlH3の本質的な変化であることが確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] ラマン散乱分光を用いた高圧物性研究2014

    • 著者名/発表者名
      久米徹二
    • 学会等名
      第39回未来を拓く高圧力科学技術セミナーシリーズ「高圧力と分光測定技術」
    • 発表場所
      日本大学文理学部世田谷キャンパス(東京)
    • 年月日
      20140326-20140326
    • 招待講演
  • [学会発表] AlH3の高圧力下における光吸収に関する研究2013

    • 著者名/発表者名
      中村悠輔,百瀬孝一,久米徹二,佐々木重雄,松岡岳洋,大村彩子,中野智志,折茂慎一
    • 学会等名
      第54回高圧討論会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟)
    • 年月日
      20131114-20131116

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公開日: 2015-05-28  

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