研究課題
本研究は、酸化亜鉛(ZnO)を活性層として、窒化ガリウム(GaN)と窒化アルミニウム(AlN)のブラッグ反射鏡(DBR)と誘電体多層膜からなる微小共振器構造(マイクロキャビティ構造)を作製して、それらのキャビティ構造を用いて指向性・単色性に優れたコヒーレント音響フォノンの生成と、これらコヒーレント音響フォノンとキャビティポラリトンとの相互作用について、実験的に明らかにすることを目的としてきた。これは、半導体発振器の出力とその周波数の関係におけるテラヘラツギャップと呼ばれる2THz付近に向かって電波側、光側の両方から出力低下領域を克服するひとつの手段として注目されている。最終年度であるH25年度は、昨年度までに作製したマイクロキャビティ構造の評価と、それを用いたコヒーレントフォノンの生成実験を試みた。キャビティポラリトンの強いカップリング状態が完全ではなかったこと、測定側の問題が発生したこと(米国の協力研究室におけるレーザーのトラブル)により、コヒーレントフォノンの生成にはいたらなかった。これについては、今後も検討を検討を行う予定である。
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)
Phys. Status Solidi Rapid Research Letters
巻: Vol. 7 ページ: 1089-1092
Jpn. J. Appl. Phys.
巻: 52 ページ: 08JH03
Opt. Lett.
巻: 38 ページ: 5224-5227