研究課題
基盤研究(C)
本研究では、熱力学測定や圧力効果の実験によって、超伝導体の興味深い性質を引き出すことを目的とした。特に、自作の高感度の比熱・磁気熱量効果測定装置を用いて、従来の研究では見ることのできなかった現象の発見を目指した。最大の成果は、スピン三重項超伝導体Sr2RuO4の磁気熱量効果から、ある条件下では超伝導-常伝導相転移が一次相転移になっていることを初めて明らかにした点である。このことは、未知のメカニズムで超伝導が壊されていることを示している。他に、有機超伝導体(TMTSF)2ClO4の超伝導ギャップ構造を比熱測定から初めて明らかにしたり、ルテニウム酸化物への特異な一軸性歪み効果を明らかにしたりした。
すべて 2014 2013 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (13件) (うち招待講演 3件) 備考 (9件)
Science
巻: 344 ページ: 283
10.1126/science.1248292
Phys. Rev. B
巻: 88 ページ: 205111
10.1103/PhysRevB.88.205111
J. Phys. : Conf. Ser
巻: 449 ページ: 012032
10.1088/1742-6596/449/1/012032
Phys. Rev. Lett
巻: 110 ページ: 077003
10.1103/PhysRevLett.110.077003
巻: 85 ページ: 140502R
10.1103/PhysRevB.85.140502
http://www.ss.scphys.kyotou.ac.jp/person/yonezawa/index.html