計算機上で複雑な水などの過冷却液体状態を実現するために、一次相転移点近傍の研究のために考案された一般化されたレプリカ交換法を多分散粒子系に適用を試み、定圧での計算機実験を行った。臨界点以下と臨界点以上における温度-多分散性に対する相図を作成し、結晶化の消失点を求め、臨界点以上と以下の相図の類似点と相違点を明らかにした。その結果、一般化されたレプリカ交換法を用いることにより、気体-液体-結晶・ガラス相を効率よく求めることがわかった。そのため、この手法は、一次相転移のみならず、水など複雑な系でのガラス相転移などにも適用可能な手法であることが示唆された。
|