研究実績の概要 |
本研究の主題である密度非一様界面の非線形発展を磁気流体(MHD)における電流渦層に拡張し、2種のプラズマが存在する系に界面に平行に磁場をかけたときに界面がどのように発展していくかを理論的に詳しく調べた。その結果、磁場の法線成分がゼロという境界条件が設定されているMHDにおいては、速度場のみならず磁場が界面情報だけから復元できることを示すことに世界で初めて成功した。今後はこの研究結果をさらに発展させ、3次元MHDにおける界面の時間発展や、相対論的界面の運動の解析に着手する予定である。最終年度および研究期間全体を通した研究結果は、主として以下の論文にまとめられていある。 [1] C. Matsuoka, K. Nishihara and T. Sano, J. Nonlinear Sci., Vol. 27, 531-572 (2017). [2] C. Matsuoka, Motion of non-uniform double current-vortex sheets in magnetohydrodynamic flows, Physica Scripta, Vol. 91, 034005_1-9 (2016). [3] C. Matsuoka, K. Nishihara and T. Sano, Nonlinear motion of a current-vortex sheet in MHD Richtmyer-Meshkov instability, J. Phys. Conf. Ser. Vol. 688, 012063_1-4 (2016). [4] C. Matsuoka, Nonlinear motion of a current-vortex sheets in MHD Richtmyer-Meshkov instability, Physica Scripta, Vol. 89, 088003_1-10 (2014).
|