(1)トポロジカル絶縁体の表面に特有のスピンベリー位相と、固体結晶中の転位欠陥が引き起こすAB効果に由来するベリー位相の相乗効果として、トポロジカル絶縁体の転位欠陥コアに沿ってゼロモードが生じることを数値計算と捩じれた空間上のディラック粒子の解析により確認した。(2)アクシオン場の渦糸が引き起こす、電荷ポンピングなどの特有の量子効果を解明した。(3)基底状態波動関数の虚時間経路積分表示を用いて、有効作用にトポロジカル項(表面項)が存在する多体系でSPT相(対称性に保護されたトポロジカル相)が生じる条件を調べた。具体例として磁場中の一次元反強磁性体でSPTが発現するための条件を特定した。
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