GOCEの衛星重力データを用いた重力場モデル(EGM)を長波長重力場の基準として,日本の南極観測で得られている昭和基地周辺の陸上・海洋・航空重力データを,LSC (Least Squares Collocation)法を用いて統合することで,高精度な重力場決定を行った.得られた重力異常の精度は,数mgal (10-5 m/s2),同じくジオイド高は10㎝より良いと見積もられた.さらに,昭和基地のGPS-水準と験潮データによるジオイド高との比較による力学的海面高度の決定などの応用研究を行うとともに,地上重力データを用いたGOCE EGMの検証を行い,地上データの重要性を示した.
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