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2013 年度 実績報告書

木星衝突発光現象の監視観測

研究課題

研究課題/領域番号 23540501
研究機関国立天文台

研究代表者

渡部 潤一  国立天文台, 天文情報センター, 教授 (50201190)

研究分担者 柳澤 正久  電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (60134665)
伊藤 孝士  国立天文台, 天文データセンター, 助教 (40280565)
キーワード天体衝突 / 木星 / 太陽系小天体 / 流星
研究概要

木星面への小天体の衝突・発光現象を系統的に捉えるための方法を検討し、その実践を行う研究の最終年度として、本年度は主に
1.キャンペーン期間を設けて、アマチュア天文家を含めて、監視観測を行い、
2.同時に大型望遠鏡による大きさ数m以下の、微かな発光現象の観測を試みた。
項目2.は兵庫県立大学に所属の西はりま天文台の口径2m望遠鏡の観測時間を一週間ほど確保し、メタンバンドフィルターを活用することで、木星面の輝度を落として、観測を行った。また当初の計画書にはなかったが、NHKが開発した高感度4Kカメラを搭載し、この種の解像度のよいカメラが、将来的に、こういった天体観測に使えるかどうかをみるための試験観測も行った。また、項目1.のキャンペーン観測は、項目2.の実施期間中である、2013年11月11日~18日として行った。
残念ながら、1.2.どちらにおいても観測そのものは、ある程度実施できたが、衝突発光現象を捉えることはできなかった。現在、こうした観測結果を世界的に持ち寄って、これまで偶然捉えられた発光現象の解析結果を含め、その発生頻度を導出しようとしている最中である。予備的な解析では、年間に数件から数十件程度の数mクラスの天体衝突が観測できる頻度となり、こういった監視観測を継続すれば、木星などの大型惑星を、天然の小天体検出器として活用し、今まで不定性が大きかった巨大惑星領域での小天体について、数mサイズまでそのサイズ分布を決定できる見込みは整ったと言える。
本研究で築いたアマチュアープロのネットワーク、および世界的な研究者間の連絡網を生かして、今後とも監視観測のキャンペーンを行うことを検討している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Jovian Impact Flashes and their Implication to Meteoroids in Outer Region of Solar System2014

    • 著者名/発表者名
      J. Watanabe
    • 雑誌名

      Proc. Meteoroids 2013 Conference

      巻: 1 ページ: 111-116

  • [学会発表] Jovian Impact Flashes and their Implication to Meteoroids in Outer Region of Solar System2013

    • 著者名/発表者名
      J. Watanabe
    • 学会等名
      Meteoroids 2013
    • 発表場所
      Collegium Minus, University of Adam Mickiewicz,Poznan, Poland
    • 年月日
      20130826-20130830
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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