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2012 年度 実施状況報告書

自由落下型センサーの数値モデル開発とその検証

研究課題

研究課題/領域番号 23540506
研究機関東北大学

研究代表者

花輪 公雄  東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (40142921)

キーワードXBT / 落下速度 / 比較実験 / CTD
研究概要

平成24年度は、実験データを更に拡充するため、日米2メーカー(Sippican社 と鶴見精機(TSK)社)によるT-6型とT-7型のXBT(投下式水温水深計)を追加購 入し、CTD(電導度-水温-水深計)との同時比較観測を実施した。また、市販されている通常のT-7より10gないし20g軽い特注のT-7をTSK社に製作してもらい、プローブ重量の違いがその降下速度に与える影響の大きさを調べた。前年度との 違いは、比較対象にSippican社のT-6型を加えたことと、特注品の重量減を、初年度(錘重量で調整)とは異なる、ワイヤ巻量の調整で実現したことである。
比較実験は、東京海洋大学の練習船神鷹丸のSY-12-09航海中に、銚子沖と金華山沖の2海域で実施した(平成24年10月16日~21日)。CTD観測を繰り返しながら、船上の2箇所より合計94本の各種XBTプローブを様々な組み合わせで同時に投 下し、そのほぼ全てにおいて良好なデータを取得した。
解析の結果、軽いプローブほど遅く落ちるという、前年度と同様の合理的傾向 を確認した。また、前年度と今年度における減量法の違いは、降下速度の変化に 顕著な差をもたらさないことを確認した。単一のプローブ種における重量の差と 降下速度の差はほぼ比例しており、また、初期重量に対する減量率が降下速度に もほぼそのまま反映されることも分かった。その一方、日米2メーカーの同名XBT の間には、プローブ重量の差から期待されるより遥かに大きな降下速度の差があ ることを改めて確認し、これは今後の研究課題として残った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

比較実験が予定通り行われ、取得したデータの解析も順調である。解析結果も昨年度の結果を補強するものであり、想定の範囲内である。
ただし、現在開発している数値モデルによる予測結果とは必ずしも一致しない結果でもある。これはモデルの良否とは現在判断していない.当初予想していなかった形状の問題などが大きく聞いているためではないかと予想している。

今後の研究の推進方策

平成25年度もCTDとXBTの比較実験を行い、モデル比較データの蓄積と、落下速度に及ぼすXBT形状の考察を行う。得られた比較実験結果をもとに、開発中の数値モデルの諾否や適用限界などを考察する。そして,最終年度でもあることから、成果をまとめ、公表する。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] T6・T7型XBTの落下速度の年々変動とその要因について2013

    • 著者名/発表者名
      木津昭一・花輪公雄
    • 学会等名
      日本海洋学会
    • 発表場所
      東京海洋大学
    • 年月日
      20130323-20130325

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公開日: 2014-07-24  

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