研究課題/領域番号 |
23540529
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
栗田 裕司 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (60334645)
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研究分担者 |
豊島 剛志 新潟大学, 自然科学系, 教授 (10227655)
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キーワード | 新潟堆積盆地 / 地質構造 / リフト / 断層 / 生層序 / 渦鞭毛藻 / 地震 |
研究概要 |
1 地質構造に関して,次の2点の検討を行った。(1)新潟県北部で,櫛形山脈の東縁部で従来未知であった花崗岩基盤と新第三系堆積岩との境界露頭を発見した。両者は6cm厚のガウジを伴うNE-SW走向で西傾斜の逆断層で接し,その断層の最近の活動において水平変位成分がほとんどないことを見出した。(2)新潟県中越地域で,鮮新統~更新統中のNW-SE方向の小断層を探索し,いくつかの地点で横ずれ成分を伴う断層を見出した。 2 地層の年代に関して,下部~中部中新統の渦鞭毛藻化石生層序のスタンダードを検証する目的で,新潟県加茂市五十嵐川流域の七谷層模式地の渦鞭毛藻化石を検討した。 3 これまでの研究成果を,American Association of Petroleum Geologists International Meeting and Exhibition (AAPG-ICE) 2012 Singaporeにて口頭発表し,海外の研究者との意見交換を行った。 4 また,本研究の断層形状・分布に関する成果を,深部地質構造探査結果の解釈に応用し,地球物理学の研究者と討論し,いくつかの学会発表を行った, 5 以上により,地質構造および地層の年代の両面において進捗があり,また成果の応用も試みた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
地質構造に関して地質図作成や断層岩解析に進展があり,地層の年代に関して生層序の基礎資料の蓄積が進んだ。さらに,成果の地震学への応用も試みた。ここまでの成果を踏まえて最終年度の集約段階に入ることができる。
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今後の研究の推進方策 |
1 新潟県北部および中越地域での詳細な地表地質調査および試料採取の継続 2 各種解析を発展的に継続する:(1)堆積相解析に基づく古環境復元,(2)地質構造解析による運動像の復元,(3)渦鞭毛藻化石層序による年代資料の蓄積 3 堆積モデル・地質構造発達史モデルの構築:以上の調査で得られた資料に基づいて,古地形,堆積システム分布の時間・空間変遷,地質年代,堆積後の変形史を総合した堆積モデル・地質構造発達史モデルを構築する。これらを古地理図などの形で表現する
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次年度の研究費の使用計画 |
1 薬品等各種消耗品の購入 2 調査および学会発表のための旅費 3 試料処理・資料整理委託のための謝金
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