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2012 年度 実施状況報告書

気体-液体ハイブリッド方式高気圧パルスグロー放電による排気ガス処理

研究課題

研究課題/領域番号 23540580
研究機関新潟工科大学

研究代表者

今田 剛  新潟工科大学, 工学部, 准教授 (60262466)

キーワードグロー放電 / 排気ガス処理 / パルスパワー / 大気圧 / 分光 / プラズマ
研究概要

気体-液体ハイブリッド方式高気圧パルスグロー放電による排気ガス処理に共用する放電実験装置の製作および調整、並びに、排気ガス処理の基本実験を進めた。
放電実験装置の製作においては、前年度に設計した主電極の機械加工を行い、電極表面形状の微調整を施し、排気ガス処理に適用できる高気圧パルスグロー放電の適切な発生の確認を行った。また、液体搬送に係るポンプ系の設計製作も併せて行っている。
実際の排気ガス処理を想定して、高気圧パルスグロー放電の放電バッファガスを空気とした場合の諸特性の解明を行っている。処理対象としてのホルムアルデヒドを混入した乾燥空気を放電バッファガスとしている。バッファガスの圧力を種々に変化させ、放電の基礎特性(電極間電圧、放電電流、放電発光強度の空間分布、注入電力、放電抵抗など)を詳細に計測して、最適なバッファガス圧力を見いだした。くわえて、放電プラズマ発光の分光スペクトルを観測し、排気ガス処理プロセスの解明を進めた。その結果、水素原子H(波長434nm)、酸素原子O(同357nm)および水酸基ラジカルOH(同310nm)の強いスペクトルが確認され、処理過程として放電の電子の衝突によるホルムアルデヒド分子中の結合の切断、および、H、O、OHなどのラジカルとホルムアルデヒドの化学反応による分解が推測されるとの結論に達した。なお、副生成物としてホルミルラジカルHCOの生成が推定されこともわかった。
さらに、高速度カメラによる放電の諸状態の時間分解撮影系の構築も、昨年度に引き続き行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

高速度カメラによる放電状態の撮影系において、放電ノイズの影響で放電と撮影のタイミング同期システムに一部、誤動作が生じているが、現在、鋭意、調整中で、研究計画全体への影響はわずかなものと考えられる。

今後の研究の推進方策

まず、各種計測系の構築の仕上げ、および、液体輸送系の作製を行い、当初の研究計画のとおり排気ガス処理実験を進める。

次年度の研究費の使用計画

実験に係る消耗品の購入、実験装置の交換部品の手当や実験補助の支出など当初の研究計画どおり執行の予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 高気圧パルスグロー放電によるホルムアルデヒド処理の分光計測2013

    • 著者名/発表者名
      今田 剛
    • 雑誌名

      電気学会パルスパワー研究会資料

      巻: PPT-13-14 ページ: 69-72

  • [学会発表] 空気をバッファガスとした大気圧パルスグロー放電によるホルムアルデヒド処理

    • 著者名/発表者名
      今田 剛
    • 学会等名
      第22回電気学会東京支部新潟支所研究発表会
    • 発表場所
      長岡技術科学大学

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公開日: 2014-07-24  

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