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2013 年度 実績報告書

磁場によるナノチューブの三次元配向制御と表面との相乗効果による磁場効果の増強機構

研究課題

研究課題/領域番号 23550012
研究機関信州大学

研究代表者

勝木 明夫  信州大学, 全学教育機構, 准教授 (70283223)

キーワード磁気配向 / 微小重力 / ナノチューブ
研究概要

ナノチューブは磁化率異方性を持つため,磁場による配向が可能である.また,通常の重力条件では基板無しで薄膜を作成することは困難であるが,磁場下では微小重力条件ができるため,基板無しで薄膜を作成することができる.本研究では,連携研究者との協力で磁場下で微小重力と磁場配向との相乗効果を利用して種々のナノチューブを任意の角度に配向させた薄膜の作成を試みた.
具体的には以下の方法で行った.マルチウォールカーボンナノチューブを種々の濃度のPVA水溶液に分散させた.銅製の針金で作成したリングを基板の代わりとし,試料溶液をリングに対して垂直方向に磁場を印加させ,高さ方向は微小重力点になる条件下で自然乾燥させた.温度および湿度の影響もあるため,恒温恒湿条件になるようにセットアップを行った.得られた薄膜をXRDおよびAFMで評価した.収縮後の薄膜についてもカーボンナノチューブは磁場印加方向に対してほぼ平行に配向していることがわかった.さらに,リングと磁場印加方向の角度を変えて,ナノチューブを任意の角度に配向させた薄膜についても確認を行った.これらの薄膜についてもカーボンナノチューブは磁場印加方向に対してほぼ平行に配向していることがわかった.
柔らかい繊維状高分子であるDNAについても薄膜の作成を行った.基板なしでも薄膜を作成することができた.また複屈折スペクトル測定装置を開発し,DNA薄膜の測定を行ったところ,DNAは磁場に対して垂直に配向していることがわかった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Weak Magnetic Field Effects on Silver Dendrite Formation2013

    • 著者名/発表者名
      Y. Tanimoto, C. Udagawa, A. Katsuki, S. Maki, S. Morimoto
    • 雑誌名

      Bull. Chem. Soc. Jpn.

      巻: 86 ページ: 1447-1449

    • DOI

      10.1246/bcsj.20130168

    • 査読あり
  • [学会発表] 磁気配向を用いた異方性ポリマーの作製2013

    • 著者名/発表者名
      大西冬馬, 勝木明夫, 藤原昌夫, 藤原好恒
    • 学会等名
      第8回日本磁気科学会年会
    • 発表場所
      東北大学片平キャンパス
    • 年月日
      20131120-22
  • [学会発表] 磁気配向を用いた異方性ポリマーの作製2013

    • 著者名/発表者名
      大西冬馬, 勝木明夫, 藤原昌夫, 藤原好恒
    • 学会等名
      2013年日本化学会中国四国支部大会
    • 発表場所
      広島大学東広島キャンパス
    • 年月日
      20131116-17

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公開日: 2015-05-28  

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