研究概要 |
ランタニド(Ln)イオンの光化学の一端を確立した.Ln(III)の4f電子励起状態を経る多光子励起(正確には多段階励起)は有効である。研究代表者らはEu(III),Sm(III)系の多光子反応を発見したが、機構の詳細は不明な点が残された.本研究ではYb(III)系を詳しく調べた.励起状態からの電荷移動(CT)吸収帯を測定し、多光子反応の2番目の光子の役割を明確にできた.結果は物理化学の主要ジャーナルに掲載された.J. Phys. Chem. A, 117 (2013)8352. この反応機構はアクチニドイオンにも適用でき,原発の高レベル放射性廃棄物の低減技術に応用できる.
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