研究課題
基盤研究(C)
酵素触媒の主要因として、遷移状態を安定化する静電相互作用の重要性は良く知られている。これとは別に、原理的には基底状態を不安定化することでも反応加速効果が得られるが、この作業仮説を巡っては多くの論争が繰り返されてきた。本作業仮説を検証するため、オロチジン一リン酸脱炭酸酵素を例にとり、QM/MM法を主とした複合モデリング計算を実行し、基質歪みが酵素活性に与える影響を詳細に解析した。一連の計算結果から、本酵素でも遷移状態/反応中間体を安定化する反応場の効果が確かめられたが、その一方、基質歪みの影響で活性化エネルギーが相対的に低下し、基底状態の不安定化が無視出来ない影響を持つ事も確認出来た。
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Journal of the American Chemical Society
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