1)中心不斉から軸不斉への不斉変換反応を鍵反応とする軸不斉リグナンの全合成を検討し、軸不斉リグナンラクトンの全合成を行い、軸不斉アリールナフタレン中間体の合成を達成した。2)光学活性 1-アリールジヒドロナフタレン合成:不斉転写環拡大反応を鍵反応として、ジヒドロナフタレン天然物の全合成を達成した。この鍵反応は、1)とは異なって、中心不斉から中心不斉への不斉転写反応である。この他、ホモエノラートによるホモマイケル付加も検討した。この際、シロキシエトキシシクロプロパンから生じるホモエノラートはその異性体であるシクロプロパノールの形でホモマイケル付加することが分かった。
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