次年度の研究費の使用計画 |
本研究では酸素および水分に敏感な有機金属化合物を取り扱うため、ガラス製シュレンク管(単価15,000円)を使用する必要があり、消耗品として購入する。その他のフラスコ等のガラス器具購入費用を合わせて、ガラス器具全体の購入費用は400,000円となる。本研究を速やかに推進するためにアルゴンガス・真空ラインを増設する必要があるので、24年度からの繰越分を使ってガラス製ダブルマニホールド(単価200,000円)も消耗品として購入する予定である。 錯体合成用の貴金属塩類として塩化ルテニウム(15,000円/5g)や六塩化オスミウム酸アンモニウム(20,000 円/1 g)購入予定である。当初の計画では使用する予定のなかった塩化オスミウム酸アンモニウムを購入する必要があるため、24年度からの繰越分を充てる。本研究で使用する試薬は、補助配位子の合成原料となる有機および無機試薬、カルコゲン元素、NMR測定用の重溶媒等の購入費用と合わせて、試薬全体の購入費用を640,000円と見積もった。有機金属化合物の合成には高度に脱水された溶媒とアルゴンガスが必須であり、本研究では、それぞれ140,000円、40,000円と見積もった。これら試薬類にも繰越分を合わせて使用する。 研究代表者と連携研究者が国内外の有機金属化学に関する学会、討論会等において本研究の成果を発表すると同時に最新の動向を調査する予定である。そのための旅費を250,000円と見積もった。 以上はすべて本研究に従事する研究代表者、連携研究者ならびに研究協力者が、本研究に直接関係する目的で使用する費用であり、妥当な経費と考える。また、これらの経費は、本研究以外には補助申請がなされていないものであり、必要な経費である。
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