キラルなBINOLユニットを有する新規ホモキラル多孔性金属-有機構造体(MOF)を創製し、これをキラルな不均一触媒に用いるとメソエポキシドのアミンによる不斉開環反応、スチレンオキシドのメタノーリシスによる速度論的光学分割、および30%過酸化水素水を用いたスルフィドからキラルなスルホキシドへの不斉酸化反応が良好な不斉選択性で進行することが明らかとなった。一方、キラルMOFのシリカ複合体をHPLCカラムに充填し各種のキラル化合物のエナンチオマー分離を行った結果、スルホキシド類、第二級アルコール類およびラクタム類のエナンチオマーを良好に分離できることが判った。
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