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2013 年度 実績報告書

環境応答型発光性イオン液体ゲルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23550159
研究機関宮崎大学

研究代表者

白上 努  宮崎大学, 工学部, 准教授 (60235744)

キーワードイオン液体 / 発光 / 有機高分子 / 熱履歴 / イオン液体ゲル / センサー
研究概要

前年度までの検討結果から、発光性イオン液体(PFCP-IL)とポリ塩化ビニル(PVC)から構成されるPFCP-IL/PVCゲルが、熱履歴センサー(光を感じて発光ずるプラスチック材料)として必要な高い視認性を持つことが明らかになった。本年度は、PFCP-ILの含有量およびPVCの分子量等を変化させることで、発光開始温度が制御されたゲルの開発を行い、PFCP-IL/PVCゲルを熱履歴センサーとしてより実用化に近いもの開発することを目的として検討した。その結果、PVCの分子量あるいはPFCP-ILの含有量を変化させたゲルフィルムをそれぞれ調製することで、90℃から140℃までの10℃間隔の加熱温度に対して感熱発光する5種類の透明フィルムの調製に成功した。この結果は、5種類のフィルムを熱履歴温度が知りたい材料に貼付すれば、その材料の熱履歴温度を発光強度により簡便に測定することができることを示しており、今回、熱履歴センサーとしての展開が期待できる結果を得ることができた。
さらに、外部応答刺激として、これまで検討してきた熱以外に、機械的圧力に着目し、調製したゲルへの伸縮運動による発光増強度の変化についても検討した。ガラス転移温度が低く、比較的粘弾性のあるポリブチルメタアクリレート(PBMA)との複合体(PFCP-IL/PBMA)において、2cm程度の伸縮運動を3回繰り返すと、繰り返し前後において、約3.5倍の発光増強が観測された。このことは、高分子鎖の機械的な運動によってもPFCP-ILの発光会合体の形成が促進されることを示しており、PFCP-IL/PBMAが発光をモニターした機械的刺激センサーとしても活用できる可能性があることが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 発光性イオン液体・PVC複合体の熱誘起発光増強特性に対するPVC分子量の効果2013

    • 著者名/発表者名
      榎並翼・白上努・松本仁・保田昌秀
    • 学会等名
      第50回化学関連支部合同大会
    • 発表場所
      北九州国際会議場
    • 年月日
      20130706-20130706

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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